バス運転手への転職に興味があっても、次のような疑問を感じている方は少なくないでしょう。
- トラックの運転経験をバス運転手の仕事に活かせるのか
- 入社後、すぐに観光バスを運転することになるのか
- 路線バスと観光バスでは、仕事やお客様の雰囲気がどう違うのか
- 将来的に希望するバスを担当できる会社なのか
同じバス運転手でも、路線バス、企業送迎、貸切バス、観光バスなど、担当する業務によって働き方は異なります。転職先を選ぶ際は、現在の仕事内容だけでなく、入社後にどのような経験を積めるのかも確認したいところです。
今回は、トラック運転手からバス業界へ転職し、現在はビィー・トランセグループに連なるあすか交通で観光貸切バスに乗務しているM.Mさんをご紹介します。
転職を考えた理由、あすか交通への入社を決めたきっかけ、企業送迎から観光貸切バス乗務員になるまでのキャリア、仕事のやりがいを見ていきましょう。
トラック運転手からバス運転手へ転職したきっかけ

教習所の教官に勧められたバス運転手の仕事
バス運転手を意識する最初のきっかけは、大型免許を取得するために通っていた教習所でした。
当時の教官から運転を評価され、バス運転手を勧められたそうです。その時点ではバス業界に強い関心があったわけではありませんでしたが、後に転職を考えたとき、その言葉が選択肢のひとつとしてつながっていきました。
転職のきっかけは、最初から明確な目標として見つかるとは限りません。以前に誰かから言われた言葉や、仕事を通じて身につけた技術が、将来の選択肢になることもあります。
荷物の積み下ろしを続けられるか考え始めたのが転機に
トラック運転手として働く中で、M.Mさんが負担に感じるようになったのが、荷物の積み下ろしでした。
体力的な厳しさを感じ、このまま同じ仕事を続けてよいのか、将来を見据えて考えるようになったと話しています。
その頃、道路で観光バスとすれ違う機会が多くなり、徐々にバス運転手へ興味を持つようになりました。教習所で勧められた経験と、働き方を見直したことがきっかけで、バス業界への転職につながっています。
あすか交通への入社を決めた理由

路線バスよりも観光バスを運転したいと思った
転職活動を始めた当初、M.Mさんは、まず名前を知っている路線バス会社を調べました。
しかし、会社や仕事について調べるうちに、路線バスではなく観光バスに乗りたいという思いが強くなったそうです。そんなとき、奥様から紹介されたのが、あすか交通の求人でした。
観光バスを目指す場合、現在募集している職種だけでなく、その会社がどのような運行を行い、入社後にどのようなキャリアを歩めるのかも重要な判断材料になります。
お客様への向き合い方が入社の決め手になった
求人を知った後、M.Mさんはグループ会社である平和交通の路線バスにも実際に乗客として乗車しました。
さらに、面接時には、お客様に乗務員の表情が伝わる接客を重視しているという説明を受けました。そこから、お客様のことを考えている会社だと感じたことが、入社の決め手になったと振り返っています。
これはM.Mさんが面接を受けた当時の経験です。現在の採用方針や選考内容については、最新の募集要項や説明会で確認する必要があります。
ただ、待遇や車両だけでなく、接客や安全に対する会社の考え方を確認することは、転職後のミスマッチを防ぐうえでも大切です。
企業送迎から経験を積み、観光バス乗務員へ
入社後は企業送迎からスタート
M.Mさんは、あすか交通へ入社した当初、企業送迎を担当していました。
その後、一般路線バスへ担当を広げ、路線バスに乗務しながら、貸切・観光の仕事を徐々に経験しています。いきなり観光バスを担当したのではなく、段階的に経験を積んできたキャリアです。
観光バスに興味がある方にとっては、入社後すぐに希望する業務を担当できるかどうかだけでなく、そこへ至るまでにどのような経験が必要なのかも確認したいポイントです。
M.Mさんは、会社のさまざまな仕事を経験し、一定の段階を踏んだ乗務員が観光バスを担当すると説明しています。
大型二種免許がない場合も応募できる
大型二種免許をすでに持っていて、バスの乗務経験がない方についても応募可能です。入社後は研修を受け、運転しやすい大きさの車両から経験を積むと説明されています。
ただし、制度の対象条件や配属、担当車両は個別に異なる可能性があります。観光バスを将来の目標にする場合も、応募時や会社説明会でキャリアの流れを確認することが大切です。
お客様が心地よく過ごせる運転を大切にする
M.Mさんが運転時に意識しているのは、お客様が安心して過ごせる滑らかな運転です。
この考え方のきっかけになったのは、先輩乗務員からの「ゆりかごに乗っているように運転しなさい。お客様を寝かせたら勝ちだよ!」という助言でした。揺れを抑え、お客様がくつろげるような運転を目指すことを、現在も意識していると話しています。
バスは、運転手本人だけが快適に運転できればよい乗り物ではありません。
車内では、お客様が座席に座って会話をしたり、景色を見たり、休んだりしています。特に観光バスでは、目的地へ到着するまでの移動時間も旅行の一部です。
そのため、急な加速や減速を避けること、車内の様子を意識することなど、乗用車やトラックとは異なる配慮が求められます。
観光バス運転手として働く魅力とやりがい
多様な車両や仕事を経験できる
M.Mさんは、あすか交通で働く魅力として、観光バス、路線バス、マイクロバス、中型送迎バス、高速路線バスなど、多様な車両や仕事があることを挙げています。
担当するバスや運行内容によって、走る道、お客様、求められる対応が変わるため、仕事に変化があると感じているそうです。
ただし、すべての乗務員がすべての車両や運行を担当するとは限りません。実際の配属は、経験や適性、社内の状況なども関係すると考えられるため、希望する仕事がある場合は選考時に確認しましょう。
楽しみに出かけるお客様と時間を共有できる
路線バスでは、通勤や通学、買い物など、日常の移動を支える役割があります。一方、観光バスには、旅行や行事を楽しみにしているお客様が乗車します。
M.Mさんは、乗車時から伝わるお客様の期待感や、目的地まで楽しそうに過ごす車内の雰囲気に触れることで、自分自身も楽しい気持ちになると話しています。
普段は行く機会の少ない場所へ、運転手として訪れられることも観光バスならではの魅力です。
「観光バスって他の路線バスなどと違って、唯一お客様が楽しんで乗ってくれる乗り物なんです」
とM.Mさんは語ります。
お客様の一言が運転への自信につながった
M.Mさんが特にうれしかった出来事として挙げているのが、車酔いしやすい高校生のお客様から声をかけられた経験です。
その高校生は、「観光バスで酔わなかったのは今日が初めてです」と伝えてくれました。自分が意識してきた滑らかな運転がお客様の快適さにつながったと感じられる、印象深い出来事だったそうです。
安全に目的地へ到着することはもちろん、お客様が移動時間を心地よく過ごせたと実感できることも、観光バス運転手のやりがいのひとつです。
ビィー・トランセで観光バス運転手を目指す方へ

M.Mさんの経験から分かるのは、観光バス運転手への道が、必ずしも入社時点から始まるわけではないということです。
企業送迎や路線バスなどで経験を重ねながら、貸切・観光の乗務へ段階的に進むキャリアもあります。M.Mさんは、この働き方を「ステップを踏めば夢が叶えられる」と表現しています。
また、M.Mさんは「もともと大型2種免許を持って入社してくる方が少なくて」ともおっしゃっています。
「7割は他業種のガラス屋や教師、事務、パイロット…から来ている乗務員が実際にいるので、初めての方でもそこは安心して応募してほしいですね」
と続けました。
バス会社を選ぶ際は、次の点を確認しておくと、自分が希望するキャリアを考えやすくなります。
- どのようなバスや運行業務を扱っているか
- 未経験者や免許未取得者への制度があるか
- 入社後はどの車両や仕事から経験を積むのか
- 観光・貸切バスを担当するために必要な経験は何か
- 会社が接客や安全についてどのような考えを持っているか
まとめ
M.Mさんは、トラック運転手として働く中で、荷物の積み下ろしによる体力的な負担と将来の働き方を考え、バス業界へ転職しました。
あすか交通への入社後は企業送迎から始め、一般路線バス、貸切・観光の乗務へと、段階的に担当を広げています。現在は観光貸切バス乗務員として、お客様が心地よく過ごせる滑らかな運転を大切にしています。
観光バス運転手を目指す場合は、現在の募集職種だけでなく、入社後にどのような経験を積めるのか、将来どのような仕事へ挑戦できるのかも確認することが重要です。
異業種からの転職や大型二種免許の取得に不安がある方も、まずは仕事内容と採用条件を確認し、自分が目指したい働き方について相談してみてはいかがでしょうか。
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